私にとってバイクバカと呼ばれることは最高の褒め言葉、バカも極めれば苦労を知らない天才を凌駕出来ると思っているので、これからもバイクバカを貫きます!!
今回は認定中古車として購入し納車から1年が過ぎたマイハーレーとの運命的な出会いについて回顧してみたいと思います。
【一期一会】って、これまでは人に対してだけ使う言葉だと思っていました。
でもマイハーレーに出会った時に、この言葉は対機械にもあったのだということを身をもって知ったのです。
WBCの侍ジャパン戦士の生き様をみて奮い立った
2023年3月。
会社の定年まであと1年を切ってからも、ボクのウダウダ生活は続いていました。
以前から、気持ちがノッテいる時はいいんですけど、ひとたび沈んだ波の中に入ってしまうと、ひたすら眠りをむさぼり続けてしまう悪い癖がありました。
眠っている時だけは現実逃避できますから、、
そんなある日のことです。
そう、時は日本列島がワールドベースボールクラッシック(WBC)で盛り上がっていた時でした。
あとでその日は3月21日、天赦日というたいそう運気の良い日だと知りました。
侍ジャパン戦士たちは強国メキシコと対峙し、途中まで我々傍観者には敗戦ムードしか感じられなかったのです、万事休すかと、、
ところが終盤にきて戦士が1人、また1人、持てる底力をいかんなく発揮して逆転勝利をもぎ取ったのでした。
覚悟を決めて諦めずに目の前のことに対峙すれば出来ないことなんてないんだという生き様を彼らは見せてくれたのです。
それを見たら、腐りかけてた自分が情けなくて、と同時に体の底から湧き上がる何かを感じ奮い立ちました。
その日からボクはまるで人が変わったようにポジティブになり、まず日々の仕事を全力でするようになっていました。
現職は、50歳になって間もないころに拾ってもらった会社で9年目になっていましたが、いまいち楽しくないテンションで働き続けていました。
それが、体の底から湧き上がる力の中で仕事に従事している間に、コレが実は天職だったと思えるようになるまで数週間とかかりませんでした。
仕事が楽しくなってくると、いままでボクが苦しんできた日々の悩みのほとんどは消えてなくなっていました。
そう、ボクの悩みは日々の仕事から波及していたのでした。
すっかり無双モードに入り、この気持ちの高ぶりはプライベートにも当然のように波及し、並行して始めたツイッターでは次々と仲間を増やしていきました。
ツイッターは2年前から別アカで始めてはいたんですが、その時は手掛け始めた副業のことを宣伝したくて始めたものであったため、相手に見透かされたんでしょうね。
冴えないものでした。
でも今度の新アカで始めたツイッターは、そんな姑息なことはやめて、全部ホンネで今の自分を見せていったので、いまもいい感じで友達の輪が増えつつあります。
その仲間の中には、旧アカ時代から一貫していいねを下さっていた大阪住みのハーレーオーナーの方がいらして、その方とやりとりを続ける中で、ボクもハーレーダビッドソンがだんだんと欲しくなってきていました。
ハーレーは、2021年にレンタル出来ることを知って以来、都合3台乗り比べてきましたが、乗ることと所有することは全く別物と感じていて、いつかはハーレーオーナーという夢は、現実にはなりえないと心のどこかで思っていたのです。
ですが、前述のWBCでの大谷さんの試合前の掛け声、「相手に憧れているうちは超えられない。勝つために今日は憧れを捨てましょう。」という言葉を聞いた時、スイッチが入ったのです。
「いつかはハーレー乗りになる、ハーレーオーナーになることが夢」と言ってるうちはきっといつまでもハーレーオーナーにはなれない、だからもう夢というのはやめにしよう、そう考えたのです。
それからツイッターのプロフィール等々を刷新して、夢という言葉をやめる代わりに、
ハーレーオーナーになりますと宣言したのです。
マイハーレーに一目ぼれして衝動買いをする
そして月は変わって4月。
ハーレーショップは地元の市内の店しか知りませんでしたから、それは不幸なことだろうと思い、隣の市のハーレーショップを初めて訪ねたのです。
自動ドアが開き中に入るとスタッフがこちらに背を向けて、昼なのに朝礼をしていたようでした。
ところがそれは、他のお客様の納車式だということがわかり納得。
終わり次第、1人の女性スタッフが声をかけてきました。
まだ20歳前半位のハーレー大好き女子でした。
その子と話すこと2時間あまり、話は大いに盛り上がり見積もりをもらって帰りました。
これまでのボクは陰キャ一辺倒でしたから、20歳代の女子と会話が弾むなんてことは皆無だったので自分でも驚いてました。
でも、浮かれてる一方で、今ハーレーを買うのは時期が早く適切ではない。
買うならば来春だという考えで一旦冷静になったのでした。
ですが、また店を訪れたい衝動にかられ、先日の女性スタッフがいることを確認したうえで5日後に再訪問をしたのでした。
前置きでは、まだ買わないよと告げつつ、バックの中には通帳と実印を隠しもっての再訪問でした。
案内されて商談椅子に腰かけたら、前回来た時にはなかったハーレーの中古車が鎮座していました。
ピカピカでいろいろオプションが付いていました。
が残念!
後席上にはご成約車両の表示があったのです。
意気消沈、、「なーんだ、彼氏がいるのか、、」
その時です、別のスタッフさんから「まだ決まってません。」の言葉が。
思わず女性スタッフに「ってことはどうなるの?」と聞きました。
「手付金を入れた者勝ちです。」
それを聞いたら、別のモデルで新車を買う場合の具体的数字を出してもらうハズの予定が、そんなこと全部飛び越えて、これが買いたいという衝動にかられました。
実はその女性スタッフには「ボクは以前から、最新型であることには拘りがなくて、型遅れでも値段が安くてお得感満載の買い物ばかりしているんだ。」なんてことを話していました。
まさにそれ通りの現車が目の前に現れたのです。
新車で他モデルを買うよりも100万位安く、距離数はまだ1200キロくらいしか走っておらず、買ったのちはきっと交換したくなるだろうなという箇所のオプションがここぞとばかりに変えられていました。
一目ぼれでした。
だから手付金を払って即決!衝動買いをした瞬間でした。
''結納’’が済んでいたらこんな暴挙には出ずに諦めたでしょうが、彼氏がいるだけなら構わんと、知らない誰かから奪い取ってやった瞬間でした。
これを逃したらもう2度と出会えないと思いましたから。
聞いたら、このハーレーは前日に前オーナーから買い取りし、まだ値札もついていない状態のところを、ボクが見初めたのでした。
ふらっと2度目の訪問をしなかったら会えなかったし、そのキッカケを与えてくれたのはあの女性スタッフでした。
前回、熱烈な買ってコールはなかったけれど、言われた言葉が耳に残ってたんでしょうね、それが2度目の訪問をボクに決意させていました。
でも、ドラマはこれだけではなかったのです。
アンビリーバボーこれぞ一期一会
即決して帰宅した夜に、ボクはそのショップがアップしているお店のユーチューブ動画を見ていました。
そして今回決めたモデルと同モデルの紹介動画を探し終えて見始めた時、画面をガン見する事態が起きました。
画面には、さっきまで見てきたあの仕様のハーレーが紹介されていたのです!
それはあのハーレーが新車で販売されて納車される前をおさめた動画でした。
紹介してくれたのは今は店長を勇退された、業界ではレジェンドといわれる元名物店長さん。
そのオーナーとは20年超の付き合いがあり、オーナーからはハーレーロードキングから扱いやすいハーレーに乗り換えたいというリクエストがあり、ソフテイルスタンダードに乗り換えたようです。
きっと新車を注文時にいろいろオーダーしたんでしょう、納車前からたくさんのオプション品に変えられていました。
どれもこれも、さっき目の前にあった個体と瓜二つでした。
それで間違いなく同じ個体である!と悟ったのでした。
そして、さらにさかのぼる事1年以上前でしょうか、その動画をボクは観ていたことを思いだしていました。
なぜならオーナーが、後ろに乗る奥様のためにシートに一部加工を加えた内容が鮮明に記憶にあったからです。
さすがにさっき見ていた現車からはその加工は外されていましたが、あとはそのまんまだったので、見間違うハズは有りません。
このことを後日書類を届けた時に、ボクはどうしても動画の紹介者である元店長に話したくて、面会していただき、そのことを事細かに説明したら、目を丸くして驚かれていました。
前オーナーは高齢になり(70歳)ハーレーを降りる決断をされたようで、去年5月にエンジンオイル交換をしてから100キロしか走っていなかったことも知りました。
この元店長が今もお店にいらしたから、前オーナーは他で売ることなくここで買取を希望され、値札を下げる前の翌日にボクが偶然見初めたなんて、コレをアンビリバボーと言わずして、、です。
【一期一会】という言葉は、機械に、バイクに、ハーレーにも使えるんだと悟った瞬間でした。