マスターズは”DJ"の独走だった
タイガーと松山クンが初日揃って68のスコアでスタートして期待を持たせたが、勝者は3日めから危なげない試合運びをした"DJ”となった。
ゴルフを知らない人向けに少々解説。
ダスティン・ジョンソン36歳。ゴルフファンは親しみを込めて皆"DJ(ディージェー)と呼ぶ彼の最大の魅力は桁外れの飛距離。
ゴルフは、背が高い方が遠心力がついてボールはより遠くへ飛ばせるので有利と言われる。"DJ”の身長は公称193センチで、大柄なプレーヤーが多い米ツアーでも頭半分くらい大きい。
でも"DJ”の飛ばしの秘訣はそれだけじゃない、上半身と下半身の捻れ差がスゴイのだ。
ギリギリまで捻られた上半身が開放された時、"DJ”に叩かれたボールは悲鳴にも似たうなり音をたててブッ飛んでいく。
どれだけ飛ばすのかを実証する動画を見つけたので、スイングスピードとボールをヒットしたときのインパクト音に注目を!鳥肌が立ちますよ。
【ゴルフ】ダスティンジョンソンが433yardパー4であわやホールインワン!!
なお、今年のドライバーショット平均飛距離は338ヤード!というとてつもない数字になった。
そんな彼が、どうしても獲りたいタイトルがマスターズだったという。
おめでとう、"DJ”
"DJ"の影で12番ホールの魔物に翻弄されたタイガー
初日は好調だったタイガーが、最終日の12番ホールで10という大叩きをした。
振り返ってみると、1打目がグリーン手前の池に捕まったことに始まる。
このショートホールは距離が短いものの、トッププレーヤーでさえ上空の風が読みきれずにショートして、グリーン手前の池に入れてしまうのはよくあることである。
しかし、ここからがタイガーらしくなかった。打ち直しの3打目もグリーンに落ちたボールがバックスピンで戻されて池に入ってしまう。
打ち直しの5打目、ショートすることを避けたのか、グリーンをオーバーし奥のバンカーへ。しかしこのあともタイガーらしからぬ、バンカーから打ったボールはグリーンを超えて三度池へ入ってしまう。
私のゴルフを見ているような失態を演じたタイガーは、結果8オン2パットの10という屈辱的なスコアを残してしまう。
これはタイガーの米ツアー参戦以来1ホールでのワーストスコアになってしまった。
総合順位は38位でフィニッシュをしたが、これを聞いて、メジャーでの最多優勝記録であるジャック・ニクラウスの18勝を超えることは非常に難しくなったと思った。
年齢が44歳であることを考えると、現在の15勝から+3勝でタイ、+4勝で新記録というのはいくら超人でも難しいのではなかろうか。
でもサム・スニードと並んでいるツアー82勝なら新記録達成のチャンスは十分にある。
今日の出来事は忘れることにします。どうか頑張ってください。