写真はハーレーダビッドソン公式サイトより:
https://www.harley-davidson.com/jp/ja/index.html
私にとってバイクバカと呼ばれることは最高の褒め言葉、バカも極めれば天才をも凌駕出来ると思っているので、これからもバイクバカを貫きます!!
今回は、ハーレーダビッドソンに興味があってレンタル体験してみたい、買ってハーレーダビッドソンのオーナーになりたいと思っているあなたに贈りたい、乗る前に知らないと命取りになるハーレーダビッドソンの特徴について触れていきたいと思います。
私は断言します。
【気をつけろ】晴れて大型自動二輪免許を取得しただけでは安全にハーレーダビッドソンを運転することは出来ません!!と。
なぜなら国産ビッグバイクにはない、ハーレーダビッドソン特有の特徴があるからなのです。
それを知って乗るのと知らないで乗るのでは大違いですので、近々でハーレーダビッドソンをレンタルして乗ろうとお考えの方はぜひ最後までお読みください。
- 【気をつけろ】特徴其の一、ハーレーダビッドソンのステップ位置はかなり前
- 【気をつけろ】特徴其の二、標準シートはアメリカナイズ
- 【気をつけろ】特徴其の三、ビッグトルクは不用意なアクセルワークは厳禁
- 誰でも出来るハーレーを乗りこなすにはシートの前寄りに座ろう
- 【まとめ】
【気をつけろ】特徴其の一、ハーレーダビッドソンのステップ位置はかなり前
【気をつけろ】ハーレーダビッドソンの知らないと命取りになる特徴其の一は、ステップがかなり前にあるということ。
次の、ハーレーダビッドソンと国産ビッグバイクのステップ位置を比較した写真をご覧いただきたい。
上の写真はハーレーダビッドソン ローライダーS
ハーレーダビッドソン公式サイトより引用
https://www.harley-davidson.com/jp/ja/motorcycles/low-rider-s.html?color=m44b
上の写真はホンダCB1300スーパーフォア
ホンダ公式サイトより引用
https://www.honda.co.jp/CB1300/design/
ハーレーダビッドソンのステップ位置が燃料タンクのほぼ中央の真下にあるのに対し、
ホンダのステップ位置はシート前方の真下にあります。
国産バイクに乗り慣れた方、国産バイクしか乗ったことが無い方は、このステップ位置が当たり前だと思っていると思います。
ですがハーレーダビッドソンのステップ位置は写真の通り、かなり前方にあるのです。
このステップ位置が運転にどういう影響を及ぼすか?
国産バイクのように、ステップ位置が写真の位置にあれば両ひざは自然と燃料タンクを挟む、いわゆるニーグリップの姿勢が取れ下半身から安定した姿勢がとれます。
ところがハーレーダビッドソンのステップ位置は国産バイクと比べてかなり前方にあるため、足を前に投げ出すような姿勢になるのです。
(ちなみに私の身長は、ブーツを履いて170センチをわずかに超える程度しかないので足を投げ出す感覚を体験しましたが、180センチを超える大柄な方であれば、この違和感は緩和はされることと思われます。)
足を前に投げ出すような姿勢ではニーグリップもままならず、安定した姿勢がとれないという点ではハーレーダビッドソンは国産バイクに比べて劣っていると言わざるを得ないかもしれません。
【気をつけろ】特徴其の二、標準シートはアメリカナイズ
【気をつけろ】ハーレーダビッドソンの知らないと命取りになる特徴其の二は、標準シートはアメリカナイズであるということ。
アメリカナイズ!?なんのこっちゃ?ですよね、要は平均的な日本人の身長の方には標準シートは合いませんということです。
上の写真はハーレーダビッドソン ローライダーS
ハーレーダビッドソン公式サイトより引用
https://www.harley-davidson.com/jp/ja/motorcycles/low-rider-s.html?color=m44b
写真のシートは後ろが盛り上がっていて、一見、強烈な加速にもしっかりと体をサポートしてくれそうなシートに見えますよね。
ところがです、この後ろの盛り上がり部位にお尻を当てようと思って着座すると、小柄は私などはハンドルまでが遠くって大変なのです。
それで足元はというと、前へ投げ出したような姿勢になってますから、かなりアンバランスな姿勢を強いられることになります。
私が数年前に、このローライダーSをレンタルして乗った時に思いました。
「ハーレーはアメリカ生まれのバイクだから、大柄なアメリカ人向けにステップ位置もシート形状も考えて作られているのだなぁと。」
身長が高く足が長いアメリカ人なら、かなり前にあるステップにも無理なく足が届くでしょうし、身長が高く手も長いアメリカ人なら、シートの後ろの盛り上がった部位にお尻を当てて着座しても無理なくハンドルまで手が届くことでしょう。
写真はホンダ公式サイトより引用:
https://www.honda.co.jp/motor/
一方の国産バイクのシートは前方に向かって緩やかに傾斜がついており、これなら私のような小柄なライダーでも無理なくハンドルに手が届きそうです。
【気をつけろ】特徴其の三、ビッグトルクは不用意なアクセルワークは厳禁
【気をつけろ】ハーレーダビッドソンの知らないと命取りになる特徴其の三は、ビッグエンジンは強大なトルクを発揮するため不用意なアクセルワークは禁物であるということ。
ハーレーは遅い?というイメージをお持ちだったら、何年前の話をしてるんですかと申し上げたい。
会社の歴史は120年を超えましたけど、燃料の供給方法は昔ながらのキャブレター方式を2006年頃に卒業してインジェクションを採用しています。
トップスピードこそ競うようなバイクではありませんが、そのぶん最もパワーを発揮する回転域を低速域に振っているエンジン設計なので、アクセルひとひねりで進む推進力がハンパないのです。
私はリターンする30年以上前に、ヤマハのFJ1200というビッグバイクに乗っていた時期がありましたが、あのバイクでもハーレーほど低速トルクは強くなく、ひとひねりでの推進力はハーレーの方が勝っていると思っています。
水泳選手に例えたら、リンピック選手の泳ぎを思い出してくれたらいい、ひとかきでワァーと進んでいくけど、まさにそのイメージ。
アクセルひとひねりでワァーと進んでいく。
だから不用意なアクセルワークは厳禁なのです。
以前過去記事で触れたことがありましたが、私がハーレーローライダーSをレンタルした時、ろくにステップの位置も確認せず、シートの背もたれにお尻をつけるように着座して発進した時のこと。
そんなにアクセルを開けたつもりはなかったのに想像以上に車体がワッと出たので、T時路を曲がり切れずに向うのガードレールに突っ込みそうになったのです。
車体がまっすぐな時は少々ラフなアクセル操作でも大事にはいたらないかもしれませんが、車体が傾いている時は不用意なアクセルワークは謹んで下さい。
誰でも出来るハーレーを乗りこなすにはシートの前寄りに座ろう
ここで話を終えたらハーレーダビッドソンは怖い乗り物というイメージで終わってしまうので、ではどうしたら乗りこなせるのかという話をしていきます。
決して難しい話ではなく誰でも出来るレベルの話です。
私のように身長が大きくない方は、可能な限りシートの前寄りに座ってみて下さい。
すると足を前に投げ出すような感覚は緩和されて、ハンドルとの距離も近くなってきます。
さらに膝はニーグリップが出来るようになってきます。
※ただし、ハーレーの場合ほとんどのモデルで右側にはエアクリーナーケースが吐出しているので、満足にニーグリップ出来るのは左側だけなんですけど。
上の写真はローライダーS 右に吐出したエアクリーナーは大型でニーグリップがとりづらい。ハーレーダビッドソン公式サイトより引用:
https://www.harley-davidson.com/jp/ja/motorcycles/low-rider-s.html?color=m44b
シートの前寄りに着座することで、かなり乗りやすくなり安全にも寄与しますから、体が大きくない方は努めて前寄りのポジションをとってください。
【まとめ】
大型自動二輪免許を取っただけではハーレーは乗りこなせないよとお伝えしたいです。
なぜなら国産ビックバイクと比較して、平均的な日本人体型にはなじみづらい特徴があるから。
まず、ステップ位置がかなり前で、足を前に投げ出すかのようなポジションになります。
さらに標準のシートはアメリカ人の体格に合わせたような形状なので、シート後方の盛り上がった部分にお尻を当てるようにポジションをとるとハンドルまでが遠くなります。
さらにそんな姿勢のまま不用意にアクセルを開けたなら国産バイクをの想像を超えるような推進力をみせるので危ないのです。
ですが、そんなワイルドなハーレーダビッドソンではありますが、手なずける方法はいたって簡単です。
出来る限りシートの前寄りにポジションをとることです。
そうすることで投げ出したような足は体に近くなりますし、ハンドルまでの距離も近くなります。
あとは排気量が強大で(2025年モデルは1923㏄!!が主流。)で、トップスピードを抑えた分が低速域で強大なトルクを発揮するのでアクセルひとひねりで思いのほか推進力がありますので、アクセル操作は優しく優しく開けてもらえば従順なバイクに早変わりしてくれます。
ひとたび走り出してしまえば、300キロもある巨体も思いのほか軽快に走ってくれますので、以上の特徴をよく理解したうえでハーレーライフをエンジョイしてくださいね。