兵どもが夢の跡=強者ども=WBC戦士達
今頃アメリカはフロリダ州のローンデポ・パークは、
「兵どもが夢の跡」状態ではなかろうか。
これは、あるできごとのあった現場のようすが、すっかり変わってしまっていることのたとえであるが、
兵ども=強者ども=WBCの戦士達 が去ったあとは、100年に1度と言われたドリームマッチの激戦の地は何事もなかったように日常を取り戻したのではないだろうか。
さあ、もう夢物語のお話はやめるとしよう。
私はもう完全に現実へと引き戻されているのだ。
これから私は、強者どもの戦いではなく、弱者ならではの戦いを仕掛けにいかねばならない。
弱者が強者に立ち向かえる戦略を立てて戦い、ジャイアントキリングを起こすのだ。
これまでのサブビジネスに弱者の私が見切りをつけた理由
スモールベースボールから変貌した侍ジャパンの戦士達は持てるパワーも外国人に全く引けをとっておらず、パワーゲームを仕掛けていって戦いを制したと言える。
それに比べたら私など、吹けば飛ぶよな小さな存在だ。
体のことではない。
自らが取り組むサブビジネスにおいて、世界を股にかけて戦うどころか、国内の決して大きくないフィールドでさえも苦戦し、当初の計画に対して大きな遅れを出してしまった。
そして定年まで1年を切ったことにより、続けるのか止めるのかの判断に迫られたのである。
新たなことを始めるには成果が出るまで時間がかかるだろうから、引き続きやり続けて、いつかブレイクする日を待つという選択肢もゼロではなかったが、継続するためにはひとつ致命的な思考が芽生えてしまっていた。
それは、あんなに書くことが楽しかった日々が嘘のように、PCへ向かうのが苦痛になったのだ。
毎日理由を作ってはどうでもよいことを始めて、書けない理由を探す停滞した日々は1カ月くらい続いたのではないだろうか。
これでは成果など出ようハズない。
ならばいっそ、これまでのサブに見切りをつけてしまい、新たなジャンルに挑戦した方がいいだろうと思ったわけなのだ。
いままで取り組んできたサブビジネスが大きな遅れを出したのは、ジャンル自体のミステイクもあったかもしれないが、強者がいる市場で私のような弱者がとるべき戦い方が、出来ていなかったというのが大きかったのではないか。
弱者が強者と対峙するとき、まともにぶつかったのでは勝ち目がないのに、明確な戦略がないまま、正面から戦いを挑んで弾かれてしまっていたように思う。
(後編に続く)