50代の生き方

離婚して始まった50代からの第二の人生を謳歌するためのマインドを綴ります

上着の左右内ポケットに200万づつ入れて現金の運び屋をやった

 

少々物騒なタイトルになったので、タネあかしをします。

 

前回のブログで、バブルの頃、超人気だった女性芸人は、1億円の月収を茶紙の封筒に入れて手渡されたので、それを抱えて現場を移動していたエピソードを書きました。

 

そんなこと書いてたら、当時は振り込みより現金のほうが喜ばれる時代だったなというエピソードが、金額の桁こそ大きな差があるけど、自分にもあったことを思い出したので披露します。

 

時は1993年、平成3年です。

 

私は当時、まだ独身でゴルフにはまりまくってました。(今も独身だけど(笑))

 

ビジターとしてのプレーが増えてくると、やがて、これってメンバーになったほうがよくねぇ?と考えるようになります。

 

バブル期を検索したら、1986年12月~1991年12月までと出てたので、今思えばもうバブルはとうにはじけたんだけど、あの頃まだまだゴルフ会員権は高かったのです。

 

だから、自分が買えそうなコースは、群馬県や栃木県まで広げる必要がありました。(うちは千葉県なので、今考えると遠い!)

 

いろいろ考慮した結果、信頼する先輩が保有する栃木県のとあるコースに決めたのでした。

 

その額、名変料や手数料など込々で400万でした。

 

前置きが長くなりましたが、こんな大金なのに、ゴルフ会員権ショップの店員から、契約を交わす当日には忘れずに持参してくださいねと、くどいくらいにリピートされたのです。

 

振り込みという選択肢は全く与えられず、何度も持参してくださいね、忘れずに!

と何度も何度も言われたのでした。

 

なぜそこまで現金にこだわったのでしょうか。

 

だからもう仕方なく、銀行へ行くも、振り込まず、現金を持ち帰ることになったんだけど、あの時20代後半だったのに、10代と言っても信じる人がいるくらいベビーフェースだったので、年配の女性銀行員に執拗に「なんに使うの?」と問われて、どっと疲れた記憶があります。

 

でも、一番の緊張は、現金を電車に乗って運ばなきゃいけないことでした。

 

鞄に入れて持ち歩いて、ひったくられたら終わりなので、ジャンパーの右内ポケットに200万、左内ポケットに200万入れてファスナーは全閉にしてスラれないように襟を立てて、慎重に移動したことが思い出されます。

 

その間、1時間以内の移動距離だったけど、緊張したー。

 

今じゃ数千円だって振り込むのにね、、

 

こうして私は‘’憧れのメンバーさん'’になり、月に3-4回も往復300キロ車を走らせて、時にはメンバーさんの特権である月例競技にも参加し、ゴルフライフを満喫していたのでした。

 

ここからは余談ですが、、

 

メンバーになってから9年が経過し、ゴルフ会員権のバブルは完全にはじけ、家から近場のコースでさえ、ビジター料金で安くプレイできる時代になっていったのでした。

 

そうなると、往復300キロも走らないといけないメンバーコースとは疎遠になっていきます。

 

また、9年の間に会員権の価値は下がり続け、冗談抜きに紙屑になったのです!!

 

通わないのに年会費を払うのが馬鹿らしくなったので売ることにしたんですが、紙屑どころか、数万払って買ってもらうというお粗末な結末となりました。

 

もっとも、損益通算という税法上の仕組みを利用して70万くらいは戻ったんですけど。

 

そのコースは私が購入前は最高800万までいったのに、それが15年後には紙屑になったのですから、バブルとはよく言ったものです、、

 

 

 

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