50代の生き方

離婚して始まった50代からの第二の人生を謳歌するためのマインドを綴ります

ラグビーワールドカップ南アフリカ戦迫る、桜の戦士たちは平尾氏に勝利を捧げられるか

2人の天才のおかげで今の日本ラグビー界がある、そんな2人の対決した伝説の試合を観戦していました

 

今日はゴルフそっちのけでラグビーの話でいきます。

 

今ワールドカップを日本で開催中ということもあり、ラグビーが大盛り上がりをみせていますが、今晩、日本が史上初めて駒を進めた決勝トーナメントの初戦、対南アフリカ戦が行われます。

楽しみでなりませんが、今巷で話題の三井住友銀行のCMはもうご覧になりました?桜のジャージを身にまとった伝説のレジェンドが何人も出てくるんですよ、CGで。

嵐の砂煙の中、パスを繋いでいくCMなのですが、初めて見たとき鳥肌が立って画面に目が釘づけになりました。

中でも私の目に留まったのは2人の天才。

 

松尾雄治氏と故平尾誠二氏の2人です。

この2人が今の日本ラグビー界の隆盛の礎を作ったと言っても過言ではないレジェンドです。

そんな2人が対峙した試合を幸運にも私は遠い昔に見に行っていました。

 

松尾氏は私立目黒高校在学中に全国高校ラグビーで優勝、明治大学入学在学中には大学選手権と日本選手権に優勝し、社会人として新日鐵釜石に入社後は日本選手権6連覇というとてつもない記録をチームの中心選手として打ち立てていました。

 

一方の平尾氏も"スクール★ウォーズ”のモデルになった伏見工業高校3年生の時に主将として全国高校ラグビーで優勝。同志社大学では大学選手権3連覇を成し遂げていました。

そんな天才2人が日本一を賭けて国立競技場で対戦した試合を私は見に行っていました。もう35年も前のことです。

時は1985年1月15日。王者として日本選手権6連覇中の監督兼選手の松尾雄治氏率いる新日鐵釜石と、大学選手権3連覇をした平尾誠二主将率いる同志社大学が対峙する、かつ、この試合が松尾雄治氏の引退試合とあって、その日の国立競技場は6万人の大観衆で埋まったのです。

 

その時の模様がユーチューブで見つかりました。(ダイジェスト版で画質も大部アレですが、平尾氏の切れ味鋭いステップワークに要注目です。)

 


1985年ラグビー日本選手権 釜石vs同志社(前半)

  

 


1985年ラグビー日本選手権 釜石vs同志社(後半)

 

結果は松尾雄治氏率いる新日鐵釜石の日本選手権7連覇で幕を閉じる

 

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後から知ったのですが、この試合前に松尾氏は足首を痛めており、試合前もハーフタイム中も、患部に痛み止めの注射をうっての強行出場だったのです。

その痛み止めも後半では効かなくなり、走ることはおろか立っているのもやっとだったとか。

 

ハーフタイム中にチームメイトに状況を打ち明けたところ、俺たちが松尾さんの分も走るから、立っているだけでいいからフィールドに居て欲しいと泣いて懇願されたそうです。

 

後半がスタートすると、立っているのもやっとのハズの松尾氏が若き勇者達に勇猛果敢にタックルにいく姿が、チームメイトをさらに奮い立たせます。

ますます意思統一された新日鐵釜石の選手が躍動して、後半は同志社大学を圧倒し、前半のビハインドを逆点、日本選手権7連覇を達成したのでした。

 

あとで録画を見ていたら、ノーサイド間際、ほぼ勝利を確信した新日鐵釜石の選手の表情がアップで映りましたが、どの顔も目が真っ赤でした。

松尾氏との最後の至福のひと時を分かち合っている充足感と、もうじき来る別れから目頭を熱くせざるを得なかったのでしょう。

私も録画を見ながら泣かずにはいられませんでした。

 

もう一人の天才、平尾誠二氏のその後

 

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松尾雄治氏の引退後は平尾氏が社会人選手権、日本選手権、そしてオールジャパンの主役になっていきます。

神戸製鋼では選手として日本選手権に7連覇し、後年監督も務めます。

その日本選手権7連覇中にはオールジャパンにも選ばれ、国際戦でも活躍し、のちにはオールジャパンの監督も務めます。

 

そんな平尾氏は、病魔とはおよそ縁がなさそうなそれまでの活躍ぶりでしたが、がんを発症し闘病ののち2016年に53歳という若さで亡くなりました。

 

数々の伝説を残したミスターラグビー、平尾誠二氏が亡くなって早3年。明日10月20日は3回目の命日なのですが、明日はご承知の通り、生前日本でのラグビーワールドカップ開催を願ってやまなかった平尾氏の念願だった、日本チームの決勝トーナメント初戦、対南アフリカ戦の試合があります。

 

なんという運命的なめぐり合わせでしょう。

 

さらに言わせてもらうと、日本対ロシア戦のあった9月20日には平尾氏のお孫さんが生まれていたそうな。すべて平尾氏がセッティングしたかのような流れです。

 

世界ランキングでは南アフリカが格上の相手ではありますが、試合会場は日本です。

 

また、日本は台風19号の被災から一日でも早く復興するよう、全国で絆、繋ぐという意識が高まっています。

 

絆、繋ぐラグビーは日本の十八番です。奇跡は三度起きますよ、アイルランド、スコットランドに続き、南アフリカも蹴散らして欲しいですね。

 

平尾氏も草場の陰から見ていることでしょう。

 

明日はTVの前にかじりついて声が枯れるほど応援するぞ!!!

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