道具で飛ぶことはわかった。でもその前にやることがまだあるだろ?
先日のクラブフィッティング体験第2弾で、自分にあった道具を使えば衰えた体力をカバーして、なおお釣りがくるくらいの飛距離を手に入れられることはよくわかった。
しかし、道具の前にやることがまだあるだろ?と自問自答してみた。
2年前の夏、1年8ヵ月ぶりに私はコース上にいた。現職に就いて初めて参加した有志によるゴルフコンペ。ブランクによって失われたゴルフ勘を取り戻すべく、練習場で随分とボールを打って臨んだ。その中でマスターした泥球?泥棒?ドローボール。
コースではぶっつけ本番で打ったのでスタートから数ホールは手探り状態のショットが続いたが、途中からタイミングが合い出し、今じゃ超えることが珍しい230y先の吹き流しを軽々オーバーするボールを連発した。
キッカケは悩みのフックボール対策から、ドローボールを打ちたかったわけじゃない
ドローボールを打ちたかったわけではなく、今も悩みのフックボールが大怪我にならない方法はないかと考えた結果、たまたま打てた球筋だった。
フェアウエイを狙って構えて打つとフックボールが出てラフに行ってしまう。ならば最初少し右に打ち出してやれば、フックボールでもフェアウエイに留まるのではないか?と考えたわけだ。
打ち方は変則だった。これまで私はアドレスでクラブヘッドがボールに触りそうな距離にソールして構えていたが、そこから3センチほど右に動かしたところにソールしてやるというもの、クラブフェースは右を向いている。
ただ、これまでのグリッププレッシャーで握っていたのではインパクトでヘッドが戻り切らないでプッシュアウトしてしまう心配があったので、グリップはユルユルに握ることにした。さらに、トップオブスイングはコンパクトに収めるイメージでゆっくり上げて、トップからの切り返しは左足へ体重移動をしてから行うことを心掛けた。
この一連の動作がタイミングよく決まった時は高弾道のドローボールが出てくれた。
2年前の夏に置き去りにしたもの
そのコンペでのスコアは100ちょうどと誇れるものではなかったが、誰にも負けない飛距離だけは自信になった。ではなぜ今現在は打っていないのか、ドローボールを打たなくなった理由とは?
それは、そのコンペ以来今年の3月までゴルフを休眠していたからに他ならない。
一時的に覚えた打ち方にはブランクがあると戻りづらいものだ。
だから自然とこれまで慣れ親しんだ打ち方からゴルフをリスタートしている。
グリップは比較的しっかり握り、トップからの切り返し直前に意識的な左への体重移動はしないスイング。これが私の慣れ親しんだスイングだ。
しかし、思うのだ。スイングにタメが出来るようにグリップをユルユルに握り、トップからの切り返し直前に左へ体重移動してから腰と腕を連動させて打っていった方が間違いなく飛距離は出ると。
あのスイングの躍動感と結果としてついてきた飛距離は2年前の夏に置き去りにしたままだ。しょぼくれジジイになる前にあの夏の泥球を再び追いかけたいと思っている今日この頃だ。
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