ゴルフ リスタート 

ゴルフを再開させたことで全ての事が好転し始めました。我流で月一ラウンドでベストスコア更新を狙います。

忘れられない雪の思い出

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忘れられない雪の思い出

今週のお題「雪」

 

私の趣味は25歳の時にゴルフを始めるまで、バイクとスキーだった。スキーは入社した会社の先輩がハマっていて、入社した年の冬から本格的に始めることになった。

そんなスキー(雪)にまつわる、今思い出しても背筋が寒くなる体験を私はしている。

前述の先輩をリーダーとした会社、友人、その他大勢の一行は、レンタカーで大型のバスを借り二泊三日で新潟県石打丸山スキー場へ行こうとしていた。

出発前に不穏な空気が流れる。関越自動車道の前橋インター下車後に国道17号線を走り、三国峠を越えてスキー場へ行くのが本来のルートなのだが、三国峠が何らかの理由で通行止めになっているとの情報が入ったのだ。となると、スキー場へは大きく迂回したルートを走らなけばならない。もはや迂回ルートは覚えていないが、高速を降りた所までは順調だった。2人のドライバーを信頼し車中で仮眠をとった。

早朝だった。車の後方から金属を叩く音がし、車中が騒がしくなった。『止めろ!』

 

『バスのタイヤチェーンが切れた!』

 

金属音はリヤタイヤの片側のタイヤチェーンが切れて車体の内側に当たっている音だった。雪深い峠を走行中のこと、これは大問題である。蓄積した金属疲労からチェーンは切れたと思われた。すぐに切れたチェーンを取り外し、運転経験が長い先輩にドライバーは交代になった。普通車と違いバスは重量があるし、乗員が25名ほどいたので、ゆっくり走れば何とかいけるだろうという予測だった。

しかし、交代した直後に事件が起きる。明らかにアクセルを踏みすぎとわかるタイヤの空転する音がしたと思ったら車体が大きく蛇行したのだ!数名いた女性の悲鳴が車中に響き、車体は反対車線を越えた先の右斜面の石壁にまずぶつかって、今度は反動で自車線に戻り左斜面の石壁に前部をこすりつけて停車した。

『危なかった。。』対向車が来なかったことも幸いしたが、それより救われたのは、最初にぶつかった右斜面の石壁の数メートル先はガードレールしかなく、向こう側が谷底だったのだ。あと数メートル先にずれていたら、重心の高いバスはガードレールを軽々と飛び越え谷底に転落していたと思う。当日の新聞には『新潟県の山中でスキーバス転落、乗員25名全員死亡』と書かれていたかもしれない。

 

チキチキマシン猛レース

 

車体のランプ類が多少割れたが走行には支障なく、気を取り直して再出発をする。車中は先輩の指揮のもと、妙な一体感が生まれていた。具体的には、バスが下り道を走行中は対向車のドライバーに対し、このバスはチェーンをはめていないのでふらつく恐れがある、だからなるだけ離れて走ってくれと知らせるために、窓を全開にして声を張り上げ、ジェスチャーでも合図した。逆に、バスが上り道ではタイヤが空転して上がらないことがあったので、先輩の『野郎ども押せ!』の掛け声がかかると、男連中は外へ出て後ろから車体を押して、自力で走れるようになったらスライドドアから飛び乗るを繰り返した。

それはまるでガキの頃見ていたアニメ、『チキチキマシン猛レース』のギャングセブンのようだった。ギャングセブンの車はエンジンではなくギャングの子分の人力によって走っていたから。

そんなことを何度となく繰り返し、宿に着いたのは夜だった。出発から17時間位経っていた。同乗していた他の24人は、今でもあの日のことを覚えているのだろうか。。。